世間一般では、「体は柔らかいほうが良い」と認識されています。

たしかに、その通りといえばその通りなのですが、全面的に「正しい」わけではありません。

例えば、体が柔らかい人のなかには、腰や肩を痛めている人もいらっしゃいます。

逆に、体は硬いけど、腰や肩を痛めたことが無いような人も、いらっしゃいます。

つまり「体が柔らかい=善」で「体が硬い=悪」という訳ではない、ということです。

もっと詳細を言うと、過剰に体が硬いのはよくありません。

同様に、過剰に体が柔らかい、というのもよくありません。

度が過ぎるとよくない

柔軟性に限ったことではありませんが、何事も過剰になると良いことはありません。

例えば、体に良いとされているものでも、食べ過ぎてしまうと、よくありません。

これと同じで、過剰に体が柔らかいのも、良いことではありません。

具体的に言うと、もともと過剰に体が柔らかい人は、関節がユルいケースが多いです。

またそれに比例して、関節周りの筋力が弱いケースも多いです。

そういった人は、足腰を痛めやすい傾向があります。

また、痛みを堪えて、股関節を180度開脚して股関節の可動域を拡げたような人も、晩年、股関節痛が生じてくるケースもあります。

開脚ストレッチ│たむら式鍛錬塾
「痛みを堪えて開脚する女子」

★過剰に関節が柔らかい人や痛みを堪えて可動域を拡げた人の対策

もともと関節がユルく、過剰に体が柔らかい人は、関節周りを強化するようなトレーニングを行います。

やり方は色々ありますが、鍛錬トレーニング方法に於いては、たむら整体治療室の受療者様限定で指導いたします。

痛みを堪えて、可動域を拡げ、関節を痛めている人は…

体を整えることと、快医学をもとにした操体法を行うことを推奨します。

やり方においては、たむら整体治療室の受療者様限定で指導いたします。

ちょうど良い柔らかさ(柔軟度)

私(院長田村)が考える【ちょうど良い柔らかさ】は、自分の関節可動域の限界に近いところまで、無理なく、スムーズに動かせる程度の柔軟度です。

これがクリアできていれば、とくに可動域を拡げる必要はないと考えます。※健康維持もしくは日常生活で支障がないという意味に於いて

ただし、怪我や事故で、関節可動域が著しく小さくなっているような場合は…

怪我をする前、或いは健常側(怪我してない側)と同じ可動域まで、関節可動域を拡げるよう、リハビリを行うことが重要です。

それ以外の場合は、敢えて、関節可動域を拡げる必要はないと考えます。